水子供養のご案内
水子地蔵霊園の始まり
1988年(昭和63年)4月3日、水子地蔵菩薩様の開眼大法要の為、奈良の東大寺より、筒井寛秀 大僧正(第212世東大寺別当・当時の華厳宗管長)ら計4名の高僧を熊本にお迎えしました。
筒井寛秀 大僧正を開眼大導師に迎え、平等寺住職と副住職を含めた計7名の僧侶によって、水子地蔵菩薩様に魂を請じ入れる入魂の儀式、開眼大法要が営まれました。
地域住民の方々、お寺の信者方など約500名にものぼる方々が、開眼大法要・記念祝賀会に参加されました。
これまでに3000体以上にものぼる水子の霊をお祀りし、ご供養してまいりました。
水子地蔵菩薩様のご紹介
水子地蔵菩薩様は、青銅製・純金箔仕上げの水子地蔵菩薩様です。蠣原善雄 僧正は、水子の救済と往生成仏を願い、慈悲と慈愛にあふれた光を放ち、優しき救いの手を差し伸べてくださるようにと願われ、建立されました。
- 大仏師
- 米林 勝二 元金沢大学教授
- 鋳造
- 富山県高岡市高岡鋳芸社 堺 幸山会長
- 建立施工
- 長浜市 材尚材信材光共同企業体
水子とは
水子とは、不幸にしてこの世に生まれてくることができなかった子供の事を言います。 流産・死産とは、親がこの世に生まれてくることを願いながらも、惜しくも胎児の命をこの世に授けることができなかった、誠に悲しいことです。 人工中絶とは、胎児が「生まれよう」「生きよう」と願っていたのにもかかわらず、親の勝手な意思で、願い叶わず冥福に去るという、誠に寂しいことです。 流産や死産、人工中絶も、親の顔を知らず、子の顔を知らず。けれども、この世の生命とは、受胎の瞬間から死の瞬間までのことを言います。 顔も知らぬ水子様も、先祖様と同じように供養してあげることが親としての役目なのです。 精一杯のご供養によって、功徳(神や仏の恵み)を積み水子様にお送りすることによって、来世での幸せを願うと共に、より早い住生成仏を水子地蔵菩薩様にお願いいたしあげます。
水子供養の費用について
- 水子供養
- 10,000円(一霊追加は5,000円)過去帳に水子様の法名を記入し、塔婆にて水子供養いたします。
- 水子の永代供養
- 30,000円(一霊追加は10,000円)高さ16cmの地蔵様に水子様の法名をお書きあげの上、魂を入魂後、水子供養いたします。入魂した地蔵様は、水子地蔵菩薩様の下にて永代供養・永代安置いたします。
水子供養の流れ
水子の永代供養の流れ

①法名を授けます 最初に、高さ16cmの地蔵様の裏面に、水子様の法名を書き入れます。

②本堂で供養をいたします 次に、魂を入れる「入魂の儀」を執り行い、水子供養をいたします。

③水子地蔵菩薩様に参拝いたします 水子地蔵霊園に移動し、ここでもう一度お経をあげます。水子地蔵菩薩様に水子の救済を願い、優しき救いの手を差し伸べていただけるようにと一心にお祈りいたします。

④水子地蔵霊園に安置いたします 魂を入れた地蔵様を、水子地蔵菩薩様の下に設けてある安置室に安置いたします。地蔵様は、この安置室にてお預かりし、永代供養をいたします。 この場所は普段は立ち入りができません。お参りをされる場合は、水子地蔵菩薩様の前にてお参りをされてください。
水子供養の重要性
水子とは、流産、死産、中絶、および早逝した子供であり、悲しくも何らかの理由によりこの世に生を受けることができなかった子供たちのことを言います。 水子供養に際して先ず考えなければならないことは、水子の霊も、御先祖の霊と同様に尊い存在であるということです。 しかし水子となった霊は、世間の目から隠すように扱われ、充分にご供養もされずに記憶から消し去られるケースが多く、「死んだらおしまい・死後の世界など実在しない。」などと勝手に決めつける方も多いものです。 水子供養をせず、なおざりにしておくと、この世に生まれることのできなかった水子の霊は、いつまでたっても迷いの世界から抜け出せなくなり、永遠に迷い続けなければならないのです。 例えば中絶した水子の霊に対し、「成仏して下さい。霊界で幸せになって下さい。」とお祈りだけしても、中絶された水子は「勝手に殺しておいて幸せになれとは何を言っているのだ。私は決して許さない。」と言うかもしれません。 親の方に中絶しなければならないどのような理由があったにせよ、そして、その理由を現に生きている他の人が認めたとしても、たった一つしかない命を失うことになった水子の霊は、決して親を許すことはありません。 この世に生まれたかった執念と、親に対する憤りが執着となって、水子の霊魂は霊界にも入れずに迷いの世界で苦しんでいるのです。この霊魂を救う(成仏・再生させる)には、先ず親がお詫びを徹底しなければなりません。「たった一つしかない命を奪い本当にすまなかった。」と心からお詫びをして供養を続けることです。 水子の霊は、お父さん・お母さんの温もりを求めているのです。現実の赤ん坊と同じように、泣いたり、ぐずったり、手がかかります。本当の子供を育てるように、水子様も大切に供養を続けてあげてくことが必要です。
お参りについて
水子供養をされた多くの方は、定期的にお参りにいらっしゃいます。お参りに来られた際は、水子地蔵菩薩様の前にて手を合わせられ、お参りをされてください。その際、ジュースやお菓子などをお供えすることもできます。線香やロウソクもご用意しておりますので、ご自由にご利用ください。
ご命日について
水子供養の際に、お亡くなりになられた日、つまり命日をお伺いいたしますが、はっきりと思い出せないという方もいらっしゃるかと思います。そういった場合でも問題なく水子供養させていただきますのでご安心ください。
亡くなられてからの日数について
亡くなった日を含めて四十九日を境にして、生まれ変わりをされます。 四十九日中のご供養は、仏様にお迎えをお願いし、仏様のもとへお連れいただく内容になります。 四十九日経過後のご供養は、すでに生まれ変わりをされた水子様が、来世での幸せな生活をお送りいただく為のご供養です。 未だ四十九日中の方は、できるだけ四十九日までに水子供養をしてあげてください。 四十九日経過後の方で、未だ水子供養をされていない方、例えば数十年経過されている方、その他お身内の水子様などは、気になった時点・思い出した時点でできるだけ早くご供養をしてあげてください。
水子供養は、すべて完全個別供養
個別で水子供養させていただきますので、ご供養に来られた際は、他の方を気にせずにお参りしていただけます。
複数の水子様のご供養
水子様が二霊様以上の場合、それぞれの水子様にお経をあげさせていただく為に、ご供養のお時間が若干長くなります。ご予約の際はその旨ご連絡ください。
エコー写真のご供養について
水子供養と一緒にエコー写真もご供養されたい方は、ご供養される当日にお持ちいただければ、当寺院にてご供養し、お焚き上げいたします。
水子供養のお時間
水子供養の所要時間は一霊様の場合、約30分~40分ほどいただきます。ご供養についてのお話のお時間も含まれておりますので、どうぞご安心ください。
ご供養について
華厳宗平等寺は、供養や祈願、お祓いなど様々な供養をしているお寺ですので、宗旨・宗派は一切問いません。