華厳宗不動山平等寺

日中仏教文化交流

平成27年4月3日 日中友好韋駄天様贈呈儀式

中国江蘇省徐州 中国第一比丘尼道場 竹林寺より、明道大和尚ならびに信者御一行を熊本の真善寺にお招きしました。 日中両国が永遠に友好平和であるよう連携協議書を交わし、竹林寺の韋駄天様の分身聖像を真善寺に勧請してお祀りいたしました。

韋駄天様勧請縁起

1930年代末、日本軍が中国徐州に侵攻を開始した際に、竹林寺に滞在していた日本軍の通訳士官であった中島吉一氏の前に韋駄天様が現れました。 仏教の教えに基づき説法をいただいた中島氏は韋駄天様の意思を悟り、徐州における大量殺戮は回避されました。 その後、中島氏は竹林寺の韋駄天様を随身携帯し、帰国の際にもお連れしようとしましたが、戦いの神を持ち帰るのは良くないと阻止されてしまいます。 中島氏は誠意を示すために自らの腕を切り落とそうとしたところ、突然空から声が聞こえました。 『あなたの真心は天まで届いた。たとえ、どれだけの腕を切り落としたとしても戦争によって生まれた深い恨みは消えることはない。心から懺悔することでしか恨みは消えない。 私は武器を携えているので腕ごと取り外しなさい。そうすれば私はあなたと一緒に日本へと渡り、後世の人々に示すことができる。』 これに感激した中島氏は、日本国民が末永く平和な日々が過ごせるよう韋駄天様のご加護を祈りました。 2009年、韋駄天様は日本の有志の努力によって、片腕を失った状態で竹林寺に返還されました。 2011年3月11日、東日本大震災が起こったことを知った明道法師は、韋駄天様に日本の復興をお祈りするとともに、韋駄天様の分身を日本に赴かせ、日中両国の平和と永遠の友好関係を築き上げるよう祈願されました。

連携協議書の内容

一、中国の第一比丘尼道場(尼寺)である竹林寺と日本国の華厳宗東大寺末真善寺が友好関係を締結する。

二、双方は積極的かつ計画的に文化交流を展開し、世の中の人々がより多く心豊かに平和を祈念するように努力する。

三、日本国熊本県の華厳宗真善寺は、中国の第一比丘尼道場である竹林寺の韋駄天様分身聖像を勧請し、永遠にお祀りし、世界平和のために貢献する。

四、中国の第一比丘尼道場である竹林寺の住持 明道法師と、日本国熊本県の華厳宗真善寺の住職 蠣原照英 僧正は、慈愛女徳文化と平和文化の伝道活動を共に推進する。

協議締結の様子

日中仏教文化事業の発展と交流の連携協議書を交わす。

中国第一比丘尼道場竹林寺住持 明道 大和尚の挨拶。

中国第一比丘尼道場竹林寺住持 明道 大和尚から熊本県日中協会の青木氏に日中友好・仏縁相続と書かれた掛軸を贈呈されました。

平成28年3月30日 中国江蘇省 徐州 竹林寺訪問

平成28年3月30日、平等寺の蠣原法勝住職は、日中友好関係を締結した中国江蘇省徐州 中国第一比丘尼道場「竹林寺」を訪問いたしました。

平成28年11月9日 熊本地震被災地訪問

平成28年11月9日、竹林寺より、住持 明道和尚、弘法和尚が来熊されました。 熊本地震で被災した熊本城と益城町を訪問し、早期復興を祈願したのち、木山神宮に寄付金の贈呈をいたしました。

平成29年3月30日~4月1日 蘇州霊岩山寺 徐州竹林寺 訪問

平成29年3月30日、蠣原法勝住職は友好交流のため、中国江蘇省蘇州「霊岩山寺」を訪問いたしました。 翌31日には、平等寺と友好関係を締結した江蘇省徐州 中国第一比丘尼道場「竹林寺」を訪問いたしました。

平成29年7月2日 中国江蘇省 徐州 竹林寺訪問

平成29年7月2日、平等寺の蠣原法勝住職は、日中友好関係を締結した中国江蘇省徐州 中国第一比丘尼道場「竹林寺」を訪問いたしました。

平成29年11月17日 竹林寺にて水子地蔵菩薩様の贈呈儀式・開眼大法要

交流当初からの念願であった、平等寺の水子地蔵菩薩様の分身像を竹林寺に奉納いたしました。 平成29年11月17日、水子地蔵菩薩様の奉納式典と開眼大法要を竹林寺にて執り行いました。 中国の僧侶 約100人、竹林寺の信者 約400人、他にも地域の方々や、中共政府の要人方も含め、全500人以上の方々が大法要に参列されました。